Monday, October 13, 2008

まだまだカツラ談義













(image from The Picture Collection, NY Public Library)

カツラが使われ始めたそもそもは、まあ今と同じで何となく薄くなった部分を隠したりするためでしたが、なぜここまで流行したかについては実は昨日まで知りませんでした。

もう何年も前に購入した(でもロクに読まない)、 "20,000 Years of Fashion" (著者:Boucher)と言う本によると、1633年頃にルイ13世が病気で脱毛してしまった事がキッカケとのこと。これは著者がフランス人ですし、信憑性はあるかと思います(少なくとも私が今まで見た中では一番信頼できます)。

ルイ14世は初めは、せっかくのフサフサの地毛を剃ってしまうのが嫌で、カツラは被らないか、被っても地毛そっくりのものばかりだったようです。ついに頭を剃ってしまい、カツラに徹することにしたのが1672年、父親(13世)が死んでほぼ30年、彼自身が33~4歳の時でした。

余談になりますが、昔の人は髪を洗わなかった。これは汚いことのように思えますが、実はそうではなく、髪の毛自体に一種の浄化能力(?)があり、現在私たちが思うほど汚くはなかったと言う人がいます。

とあるイギリスの科学の先生が、実際に髪を洗わない実験(?)をしてみたそうです。
洗わなくなった当初は気持悪くてたまらなく、2週間程でもつれてぐしゃぐしゃになった。ところがそれを過ぎると、髪の毛自体が持つ油分のせいで艶が出て、非常に良い具合になったとのこと。

「猫がお風呂にはいらなくてもいいのと同じだよ」・・と言いますが、舐める代わりに、毎日きちんと櫛を通せば、何ら問題はなかったといいます。つまりは、髪を洗うことがこの自然の浄化能力を奪ってしまい、またすぐに洗わなければならなくなる、悪循環に陥るようです。

No comments: