Wednesday, October 8, 2008

さらにカツラについて〜パウダー〜

何故かカツラから始めてしまったブログなので、取り合えずもう少し。

パウダーについてです。髪粉と呼ばれるようですね、日本語では、スターチが使われましたが、安いものには小麦粉が混ぜられてました。流行に至る理由は、当時ブロンドが流行ったが、ブリーチが上手くいかなかったからだとか。

ほとんどの場合が白い粉でしたが、淡い色付き(ブルー、ピンク、パープル、イエロー)の他、黒もあったようです。匂いはラベンダー、オレンジ、匂い菖蒲の根など。

当然粉だらけになるので、服をカバーする必要があったのはともかく、ちょっと使わないで放っておいたカツラが、鼠の巣になるなんて事も。。

当時のカツラの利点に、シラミの駆除があったにもかかわらず(取り合えず短髪の地肌は痒くならない)、鼠を寄せ付けるのでは意味がない、ということで初めっから白髪のカツラが作られるようにもなります。
或いは面倒を省くため、18世紀も後半になるとカツラ自体あっさりした形に変化しますが、長髪の地毛にパウダーを使う男性も現れました。

カツラそのものが廃れたフランス革命後も、髪粉を使う人は19世紀前半までいました。多くは年配の人だったようなので、前世紀の習慣を変えようとしなかった人たちでしょう。

当時のカツラの為の髪は、女性なら地毛を十分に伸ばしておいて、それをカツラに使う事もありましたが、各地、各国への買出しも頻繁に行われました。

No comments: