Thursday, November 6, 2008

14世紀のスタイル Part2


ボタンとボタンホールが使われ始めたのは13世紀頃で、14世紀に入り、袖口をフィットさせることで頻繁に使われるようになります。
右の絵は当時としては、かなりモダンに見えます。通常は手首から肘までボタンが連なったものがよく見られます。


この頃の女性のファッションで最も装飾的であったのは、ヘッドドレスだといいます。何枚もの布を重ねて、縁に細かいひだを寄せたものが多く見られます。


ベルトも見られますが、これはウエストを絞って強調すると言うよりも、服が邪魔にならないようにベルトを巻いたとか、ベルトに財布等の紐を通して下げたりする「実用的」なものだった可能性が高いです。大抵は細い紐や鎖のようなもので、フィットさせる為のものではなかったようです。


マントは日常的に用いられていましたが、これは首の前で紐を結ぶのが普通。当然ですが、重みで紐が後ろに引かれ、首が締められて苦しかった。。。
そこで、指で紐を前に引っ張って置くのが普通でした。何とも不自由なものです。左の絵の女性は跪いてますので、赤い紐はゆったりしてますが。

同じく左の絵の女性は、Crespine(クレスピン)と呼ばれたヘアネットで髪をまとめてますが、これは次第に装飾的な宝石を散りばめた様なものに変化してゆきます。


イタリアでは当時の他の国と違い、髪の毛を覆わなくてもよかったので、リボンを髪の毛に巻きつけたようなスタイルも流行ります。

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