Wednesday, June 16, 2010

女性がスカートをはく理由

ギリシャのサントリーニ島に行ったのは、もう3年近く前のことです。夕日が有名とか、断崖の上の街並みが美しいとか色々言われますが、私が一番楽しみにしていたのは遺跡発掘現場でした。一般公開されていて、大変おもしろかったと、以前行ったことのある人から聞いていましたので。

バスでのんびり終点まで揺られて、そのバス停から歩いてすぐです・・が、 閉まっていました。今も観光客には閉鎖されてます。2005年に屋根が落ちて見学者が死亡する事故があって以来です。今年いっぱいは閉鎖されたままだとか。

サントリーニのアクロティリ遺跡のものは、クレタ島のものと混同されがちです。クレタ島の近所の島ですし、ミノア文明は貿易で発展していきましたから、類似していて当然でしょう。

さて本題の、女性がスカートをはく理由ですが、はっきり言って分かりません。

女性がスカート、男性がズボンという区別が昔からあるのは西洋のみでしょうか。 ここにある絵は、アクロティリで発掘されたフレスコ画の一部。男女とも衣服に、クレタ島のフレスコ「百合の王子」や蛇の女神像との共通点が見られます。


これらを見る限り青銅器時代(2700~1500BC)には、既に現代に通用する、男女差のあるスタイルが存在したと言えるのですが、しかし、ミノア文明は特殊でして、この後ギリシャ、ローマ文明を経てヨーロッパ中世も過ぎて、ルネサンスにかかる頃まで待たないと、男性はともかく、女性の、左の絵のようにはっきりとウエストを絞り、スカートを膨らませたスタイルは現れません。

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