殊に前回述べましたレスタージェの、靴屋としての伝説的な成功の後には、パリの街に高級靴屋が増えます。まずは男性専門の靴屋が何軒もでき、その後、女性の靴屋も少しずつですが増えて行き、この時代までに、今ある靴のすべてのスタイルが作られたと言います。
写真は

シンデレラの物語がこの時代に改めておとぎ話として取り上げられたのも、偶然ではないかもしれません。16世紀までの女性の靴に関しては別に書く必要がありそうですけど、これ以前の時代設定では、シンデレラの物語はなんともつまらないものになったと思えます。
再び靴屋レスタージェについてもう少しだけ。
彼が国王ルイ14世に贈呈した伝説的なブーツがあります。当時の様々な記録によると、『縫い目が一切無く、しかし足にぴったりフィット』したんだとか。その奇跡的な(と言われた)靴がどうやって作られたかについて、レスタージェが秘密を守ったために、人々は様々な考えられないような憶測をしますが、その1つに、吹きガラスの工芸技術を真似て、一気に作り上げたのではないかと考えた人までいます。
シャルル・ペロー原作のシンデレラはガラスの靴は履いていなかったと言います。でもこの物語が出版されたのは1697年。女性が足もとのおしゃれに目覚めた、まさにその時でした。
the photo above from Fashion : A History from the 18th to the 20th Century
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